抄紙技術

高い不透明度と高い空隙率を同時に紙に与えているのが、化粧板原紙の製造に用いられている技術です。この技術を利用して、特徴ある粉体を紙に抄き込み、機能面・意匠面で付加価値の高いシートを作ることができます。抄き込む割合、空隙率等は、シートの要求品質にあわせて調整することも可能です。

液体が良くしみ込むように、スカスカな紙を作ることができます。また、空隙率の調整により、液体をしみ込ませること以外にも色々な用途でご使用頂いております。

ご要望に応じた色の紙を作り出します。そして、ご指定頂いた色を安定的に維持し管理することが最も重要な技術となります。今まで数万という色のバリエーションを提供させて頂いている実績が、当社の高い技術力を裏付けています。

主として壁紙裏打紙の製造に使用される技術です。層間剥離強度を調節すると、必要な強度で1枚の紙を2枚の紙にきれいに剥がして分けることができます。強度のレベル、幅等は用途によって調節します。

水分の影響により紙は伸びたり縮んだりして、紙の加工時や使用時に不都合が生じることがあります。この技術により、用途に合った紙の伸びの程度を調整します。

お客様のご要望は千差万別。その用途と要求品質に応えるべく、紙の組成と作り方を工夫し、様々な用途にご使用頂ける紙を提供させて頂いております。

抄造に関するすべての作業工程を最適化することで、洋紙製造では極端に小さな、300kgロット抄造が可能となりました。趣向の多様化、在庫問題、商品寿命の短サイクル化に対応する技術です。